すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

崖っぷち犬に群がる軽薄ミーハー!!!

 今日、友人からメール。

「ニュース見た?崖っぷち犬の引き取り手に109人応募。11人が抽選会に来て、当然10人は外れる。泣く人までいたのに、崖っぷち犬の姉妹犬の引き取り手は、誰もおらんかったんで!信じられない!同じような犬で、同じ境遇なのに!」

 メールを観て、私も絶句した。109人、おそらくほとんどがミーハーで、有名になったあの犬を欲しかっただけだろう事は予想が付いた。そうでなければ、近所の保健所でも貰えるのだから。しかし、そうは言っても、全員がそうではなかろう。「ミーハーに任せられない、私が責任を持って!」と考えた人も一握りはいるはずだ。なら、外れても、これをご縁に、姉妹犬、もっと言えば違う犬も貰ってくれるかも・・・と考えていた。

 ふざけるな!!!と叫びたいくらいだ!ニュース映像を見て、自分たちの姿をちゃんとみられるの?恥ずかしくないですか?抽選に当たった人がどんな人か分からないが、ちゃんと育ててくれることを、強く願う。他の犬よりとてもとてもデリケートで、大変なはずなのだから。

 かつてある友人は、人に傷つけられて、誰も信じられない成犬を拾った。それは本当に大変だったようだ。犬好きの私ですら、全く受け入れてはくれなかった。それを愛情込めて、根気よくねばり強く、彼女は愛し、育てた。傍目にも分かるほど、その犬は野良犬の顔から穏やかなペットの顔になっていった。私が行くと、私が寝静まってからこっそりとのぞき見るまでにはなった。あまりに人間のしてきたことがひどくて、懐いてはくれない。彼女だけを愛して生きている。
 
 そんな覚悟があるのだろうか?「これ、例の崖っぷち犬ですの!」と自慢なんかしないでほしい。マスコミもそっとしておいてほしい。あの犬が騒がれることで、他の不幸な犬たちも少しは里親が現れるかも・・・と思ったから、過熱報道も痛み分けと思ったけど、こんな情けない結果が出ると、お粗末すぎて笑うことも泣くこともできない。

 いえ、抽選会に来られなかった100人近い人の中には、近所の保健所や「里親を探す会」なんかに足を運んでくれたのだと、信じたい。そして、外れたことのショックから「姉妹犬」にまで気がまわらなかった人たちも、いずれ本当の意味で、犬の救済を考えてくれると信じたい。
 そして、このばかげた大騒ぎを傍観している多くの人たちも、考えるいいチャンスを貰ったと思うのだ。みんな!もっと優しくなろうよ。もっと命について考えようよ。