「七時ちょっと過ぎるかも・・・」
と言って出かけた。
ところが、お客様のお仕事が押したようで、19時前になっても来られない。これはキヨちゃんに電話しないと心配する。電話は例のハンズフリーでつながる見守り携帯だ。
1回目の電話。
「もしもし!」
・・・・・・。
「もしもし!お母さん!」
「にゃお~ん。」
へ?
「もしもし、くろべえ?」
「にゃお~ん。」
どうやら近くにキヨちゃんはおらず、声に反応したくろべえが返事をしている。
しばらく時間を置いて2度目の電話。
「もしもしお母さん。」
「にゃお~~~。」
「くろべえ?」
「にゃん。」
「母ちゃんおらんの?」
「にゃお~ん。」
律儀に返事をする猫である。
3度目の正直。
「もしもしお母さん?」
「はい。」
「やっとおった・・・。」
こんなやり取りがあって、やっと私はキヨちゃんに遅くなると伝える事ができた。帰ると留守番のくろべえは遊びに行ってしまっていた。
これで
「さっき遅くなるって電話あったよ。」
とくろべえがキヨちゃんに言えたら良いのだけど。