すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

ごろりんしゃん・・・って、平らな場所でも。


 今日は午前中にクリーニング店に冬布団を取りに行き夏蒲団を預けてきた。実はキヨちゃんの布団は先週取りに行ったのだが、生憎出来上がっているが工場から戻っていないとのことだったのだ。でも流石に朝夕寒くなってきたので、これではよく眠れないだろう。
 戻ってみると花畑の草取りをしていたキヨちゃん。草取りはほぼ毎日私がしているが、後から後から追いかけてくるので、状況を知らないとしていないようにも見える。案の定キヨちゃんがいつものように、
 「あ~寄り付きない!」
とぼやいていた。
 午後からも続きをしていたので、合流した。ある程度枯れた花の茎などを切ったりはしていたのだが、キヨちゃんの指導の下、バラや木蓮などを剪定した。花は球根や苗を植えたものばかりではなく、買ってきた花を地植えにしたものや、落とした茎を挿して根付いたものもある。
 キヨちゃんは地面を這うようにして作業しているが、
 「観て~。母ちゃんが挿した菊、ちゃんと付いとる。」
と嬉しそうに話しつつ、移動する時にうっかりお尻に敷いたり膝で踏んだり・・・。
 その間に落とした枝や葉を回収していると、
 「わ~!母ちゃん転けた!」
と声。見ると亀のように仰向けでじたばたしているではないか。
 ここは花畑で斜面ではない。平らな場所でしかも四つん這いで作業していたはずなのだが、僅かな土の盛り上がりに乗っかったらしく、そのままごろりんしゃんとなったようだ。
 所狭しと植えられている株があるので、下手に動くとバラの苗木に頭や顔がぶつかるので、とにかく大丈夫な方へ転がってもらってから起き上がらせた。
 「母ちゃん、もう一人じゃ何も出来んなあ。転んでも一人では起きれん。」
と辛そうに言った。
 怪我しないに越したことは無い。でも楽しみが無いのも辛い。
 「一緒におる時にしような。」
となぐさめた。


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