すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

Withすずしろ~009~

「009」

「サイボーグ009」放送されていたのが確か小学校低学年、そしてまだ白黒放送ではなかったかとも思う。その主題歌は今でも口ずさめるくらいだし、子供心に003に憧れたのもはっきり覚えている。

「追っかけすずしろ」で石ノ森先生の話を読んでのタイミングだったから 頭のなかでシンクロした話を。

「みるく」のことはもうご存知ですよね。そして彼女に会いにくる雄猫のことも。彼が今回の主人公。

名前は「ゴン太」。しかし「GONTA」までが確認できてるだけで「ゴン太」は僕のイメージである。

彼は飼い猫であるが、自由気儘に出歩いている。よくうちと隣とのブロック塀の上を歩いているらしく、たまに目があったりする。彼は茶色っぽいなかに黒の縞模様が入ったやや大きい体をしていて、男前なのだが、なるほど「ゴン太」という面構えである。

で、その目があった時の感じを、すずちゃん得意のアテレコ風にしてみるならば、
「なんやおまえ暇そうにしてるやないかい」とか
「ちょっと行ってくるだけや」とか
「今日もみるくは窓の向こうでなんともならんわい」などと言ってるに違いない。と思う。

そんなゴン太と雨の降る前の日に、夕方帰ってきて車から玄関に歩いている時に出会った。自分の家のほうへ走っていったので、たぶん夕食の時間だったに違いない。

彼は一瞬足を止めて僕をチラッと見て「おぅ!いま帰りか」って顔をして去っていった。

その首にはおニューの赤い首輪が輝いていた。あの時「どや!カッコええやろ」とも言っていたのだと思った。

そして僕は玄関を開ける時に口ずさんでいたのだった。
♪赤いマフラー♪なびかせて♪